音楽ダイアリー

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≪ライブ・アット・ワイト島フェスティバル≫ ザ・フー The Who

 

 

 おすすめ度:★★★  (3つ星が最高点)

 1970年及び2004年にワイト島で行われたザ・フーのライブ映像2枚組。

 

 1970年のライブは、映像も音響もあまりよくない。そのマイナス要素を差し引いても、最高のライブを目撃できる必聴ライブ。

ロジャーもピートもジョンもみんないかしている。

 でも何といってもドラマーのキース・ムーンの天衣無縫な奇才ぶりに目が釘付け。一見、子供が戯れているとしか見えないむちゃくちゃなドラミングなのに、ど迫力のある音をたたき出している。

 

 2004年のライブは、映像も音響も満足できる仕上がり。キースとジョンは鬼籍に入り、オリジナル・メンバーは、ロジャーとピートの2人だけとさびしいけれど、セットリストはこれ以上のものは考えられないくらい最強の曲ばかり。60歳をすぎたじじいになっても、2人の演奏する様は、ロックスターの理想とする姿そのものである。

 

 いずれの映像も、フーがロックにおけるカッコよさを120%体現し、ロック史上最高のライブ・バンドであったことを実証してくれるものとなっている。

1960~1980年代に発表された過去の曲なのに、2000年代においても今現在の楽曲として機能している。凄いことだ。

 

 ザ・ビートルズザ・ローリング・ストーンズと並んで1960年代3大バントでありながら、なぜかこの日本では、人気も評価も芳しくない。フーを知らない人にこそ、ぜひこの作品を見て、彼らの凄みを実感してほしい。