≪MTVアンプラグド MTV Unplugged≫ パール・ジャム Pearl Jam
おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点)
1992年3月に収録されたパール・ジャムによる、MTVの名物番組アンプラグドの初CD化。
パール・ジャムは、ニルヴァーナ、サウンドガーデンとともに1990年代のグランジ・ブームをけん引した最重要バンド。
彼らが奏でる不穏な重低音は、生きることへ困難さや社会の閉塞感を体現し、圧倒的なリアルでリスナーに迫る。
個人的な生い立ちを語る歌詞でありながら、同世代に生きる多くの者たちが共鳴できるものとなっている。
【Alive アライブ】で、エディ・ヴェダーは歌う。
母は言った 息子よ ちょっとお前に話があるの
お前が父さんだと思った人は父さんじゃなくて・・・
お前が13歳 独りで家に座っていた時
お前の本当の父さんは死んでいった
お前に会わせられなくて御免よ
でも話せてよかった
俺はまだ生きている
アンプラグドという性格上もあってか、装飾をそぎ落としたソリッドな音は楽曲のよさを際立たせている。全7曲のうち6曲は、傑作アルバム“ten テン”からの選曲。