音楽ダイアリー

お勧めの音楽アルバムを中心に、コンサート情報や音楽関連書籍を紹介します。

≪UNSEEN WORLD≫ BAND-MAID   

 

Unseen World[通常盤]

Unseen World[通常盤]

  • アーティスト:BAND-MAID
  • 発売日: 2021/01/20
  • メディア: CD
 

 

おすすめ度: ★★★ (3つ星が最高点)

 BAND-MAIDによる4枚目のフル・アルバム。

 ライブ活動を中心に実力を培い、アルバムごとに着実に「進化」を遂げ、本作ではハードロック・バンドの名に恥じない最高のできばえとなっている。

 

 中でもライブでは定番曲となっている初のインストルメント曲“without holding back”は、彼女たちの卓越した演奏力とアンサンブルの巧妙さが発揮され、聴きごたえ十分。

 


www.youtube.com

≪Fiction≫ Maison book girl

 

 

おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点)

 2014年、元BISのコショージメグミを中心にして結成された4人組アイドルによる、初のベスト・アルバム

音楽プロデューサーはクラッシックや現代音楽に影響を受けたサクライケンタ。

 透明感のあるサウンドデザインとこれまで耳にしたことのないような変拍子が、妙に耳に馴染む。聴けば聴くほど心地よくなる魔力を秘めている。

 アイドルを現代総合芸術の域にまで押し広げた楽曲を堪能してほしい。

 

www.youtube.com

 

≪3776を聴かない理由があるとすれば≫ 3776 みななろ

 

3776を聴かない理由があるとすれば

3776を聴かない理由があるとすれば

  • アーティスト:3776
  • 発売日: 2015/10/28
  • メディア: DVD
 

 

おすすめ度:★★★ (3つ星が最高点)

 静岡県富士宮市発のローカル・アイドル、井出ちよののソロユニット。3776で「みななろ」と読む。富士山の標高3776メートルにちなんで名付けられた。

 

 富士山の一合目から山頂までの観光案内と、少女の成長物語を合体させるという無謀な挑戦を見事に結実させたコンセプト・アルバム。

 

 音楽プロデューサーは石田彰AKB48に感銘を受けて、アイドルのプロデュースを志したらしいが、AKB48とは似ても似つかない実験性あふれる楽曲ばかり。

 

 大人の知性に基づく実験性と少女の天性がぶつかり合って、唯一無二のアルバムに仕上がっている。周到に計算された大人の知的な企みが、自由奔放な少女の感性によって軽々と凌駕される醍醐味を味わうことができる。

 

 アイドルの衣装を身にまとった現代前衛音楽の極北であり、アイドル・ソングこそ現代音楽の最先端にあることを誇示した記念的作品。


【PV】3.11

 

≪GET OVER ~JAM PROJECT THE MOVIE~≫


映画『GET OVER -JAM Project THE MOVIE-』【2021年 2月26日公開】予告映像(ロングバージョン)

 

おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点)

 アニメソングを歌う5人組のユニットJAM PROJECTドキュメンタリー映画

2000年の結成時から2020年のコロナ禍での20周年無観客ライブまで、メンバーのインタビュー、レコーディング風景、コンサート風景などの映像を織り交ぜながら進行していく。

 

結成時、アニソンは世間一般ではまだまだマイナーで、一部のオタクたちのニッチなジャンルでしなかった。メンバーの遠藤正明はアニソンを忌避していた過去を素直に語っている。

ところが、アニソンは国内だけでなく海外でも急速に認知され、2008年の初のワールドツアーではさまざまな国のファンから熱狂的な歓迎を受ける。

 

順風満帆に進んでいた矢先、2012年に福山芳樹が膜下出血で入院し、暗雲が立ち込める。「いつまでもJAM PROJECTが続くとは思っていない。明日、終わってしまうかもしれない」という緊張感の中で再出発する。

 

レコーディング風景が興味深い。互いの長所を生かし、そして短所を補い、切磋琢磨しながら、さらなる歌の高みに昇りつめたいという盤石の意志が、スタジオ内に充満していた。

それはひとえにアニソンを通じて、世界中の人たちとつながりたいという熱い思いからだ。

 

アニソンに関心のない人たちにこそ観てもらいたい一作。

≪playlist≫ 私立恵比寿中学

 

playlist(通常盤)(特典なし)

playlist(通常盤)(特典なし)

 

 

いくたびものメンバー・チェンジを繰り返しながらも、10年以上もの息の長い活動を続ける私立恵比寿中学の6枚目のフル・アルバム。

 

マカマロニえんぴつ、ポルカドットスティングレイ、川谷絵音などアイドル畑からかけ離れた気鋭のミュージシャンに依頼し、攻めに攻めた良質な楽曲揃い。

エモーションたっぷりに歌い上げた『ジャンプ』は名曲。

 

2020年アイドル楽曲大賞受賞。


私立恵比寿中学 『ジャンプ』MV

≪ファルセットよ、響け。≫ RYUTist


2020年12月22日発売「ファルセットよ、響け。」ブルーレイディスク・ダイジェスト映像

おすすめ度: ★(3つ星が最高点)

 新潟を拠点として活動する女性4人組のアイドル・グループRYUTistのライブ映像。

コロナ禍の下、2020年10月24日、新潟県立スポーツ公園カナールで行われた無観客・配信ライブ映像をブルーレイ化したもの。

傑作アルバム『ファルセット』の楽曲を中心としたセットリスト。

 

 小雨が降りしきり、うっすらと霧が漂う中、運河に設置された360度の円形ステージでスタートする。RYUTistのメンバーはもちろん、バンドメンバーや撮影スタッフはびしょ濡れになりながら苦労したと思われるが、幻想的な霧と闇夜が最高の演出となり、彼女たち独自の世界観を醸しだしている。

 思春期の女の子たちの心象風景を切り取った楽曲の素晴しさだけでなく、他のアイドルとは一味も二味も違う、まるで高貴なバレリーナのような流麗なダンスが目を引く。

 

 特典として『ALIVE』のMVが付いている。エバーグリーンの青春小説のように一瞬のきらめきをとらえた秀作。

≪Mud Shakes≫ ザ・クロマニヨンズ

 

MUD SHAKES (通常盤) (特典なし)

MUD SHAKES (通常盤) (特典なし)

 

 

おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点)

 ザ・クロマニヨンズの14枚目のアルバム。

 ひねったところは一切ない直球のメッセージ曲ばかり。リスナーに直接言葉が届いてほしいという強い思いがひしひしと伝わってくる。

 

 2020年12月14日に行われた≪Mud Shakes≫全曲配信ライブでは、アルバム通りの曲順に演奏された。甲本ヒロト真島昌利ともブルーハーツ時代と変わりないほっそりした体つきで、ライブ中のしなやかな動きにほれぼれする。ロックほど肉体性が求められる音楽はない。肉体性の伴わないロックは説得力に欠ける。やっぱしロックンローラーは痩せてなくっちゃ。

 


ザ・クロマニヨンス゛「暴動チャイル(BO CHILE)」60fps